睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、その病名の通り、睡眠中に呼吸が止まってしまうことを繰り返す病気です。睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、寝ている間に、10秒以上の無呼吸の状態が1晩の内に30回以上も起きるか、または睡眠1時間当たりの無呼吸状態が5回以上繰り返させる場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。ちなみにこの無呼吸・低換気が1時間にあらわれる平均回数を無呼吸・低換気指数(AHI)と呼び、睡眠時無呼吸症候群の診断の目安にされています。また、睡眠時無呼吸症候群を家庭でチェックできる方法としては、上記以外の睡眠時無呼吸症候群の特徴として、大きないびきをした後、急にいびきが止まって無呼吸の状態になり、そしてその後、「ウンガッ」とまるで今まで水中に潜っていて水から上がって息を吸ったときのような音や、「ヒュー」という空気が抜けたような音、それに、「グググッ」というような大きないびきをするようなら、睡眠時無呼吸症候群である可能性が高いので病院で検査を受け適切な治療をうけましょう。睡眠時無呼吸症候群は病院で検査を受ければ治療のできる病気ですのでここではひとまず安心してください。

睡眠時無呼吸症候群といびきの関係

睡眠時無呼吸症候群になっている人は大半が大いびきをかく事が明らかになっています。いびきのメカニズムですが、睡眠中は、舌の筋肉や喉の奥の筋肉が緩むことで、気道が狭くなります。その狭い気道に空気が通ることで振動音が出るというわけです。これに対して睡眠時無呼吸症候群は、この気道が塞がってしまい空気が通らず呼吸が止まってしまうという症状をいいます。言ってみれば、いびきの悪性の状態が睡眠時無呼吸症候群と言ってもいいかもしれません。いびきにしても睡眠時無呼吸症候群にしても、これらの症状は家族など周囲の人は気づきやすいのですが、「たかがいびき」と片付けられてしまうことが多いです。ちなみに睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中によく歯軋りをする人にも多いことがアメリカの研究で明らかになっているようです。家族などに聞いてみて、自分が睡眠中にこれらの症状があるようなら、また、逆に家族などにこのような症状がみられたら、治療をしないで放置すると大変危険ですので、病院に行って適切な症状の分析や診断、治療、改善、予防などについて相談してください。この症状が繰返されると、睡眠不足により日中集中力が低下して仕事や学業に影響するだけでなく、急に寝てしまう場合があるので大変危険です。

睡眠時無呼吸症候群の症状が出たら、早めに病院で検査と治療を。

私が知っている睡眠時無呼吸症候群の人は、会議中に今の今まで自分の意見を言っていた同僚が直後に急に寝てしまったということがありました。その人は後日睡眠時無呼吸症候群と診断され、他の病気も併発していて入院しました。睡眠時無呼吸症候群の症状のある方は、病院で検査し治療の必要があると診断された場合は、車の運転は控えるようにしましょう。居眠り運転事故など起こしたら取り返しが付きませんから。また、睡眠時無呼吸症候群の症状が出ている時は、当然酸欠状態にあります。酸欠状態は、動脈硬化や高血圧などの原因にもなることがあります。さらに、心不全や脳梗塞など、大きな病気に発展する可能性もあるので、注意してください。睡眠時無呼吸症候群はこのように睡眠時に一時的であっても、呼吸が止まることにより身体全体への酸素の供給が停止されてしまうことですので大変危険です。疑いがある人はできるだけ早く病院に行って検査をし必要があれば治療を受けてください。とにかくこれを読んで不安になった方は、軽く見ずにすぐにでも病院に行って検査を受け、睡眠時無呼吸症候群と診断されたら適切な治療を受けることをお勧めします。病院でちゃんと診てもらえれば、マウスピースの装着や自宅で簡単にできる再発防止方法や治療方法も教えてもらえるでしょう。

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